紙づくりの最上流、
パルプづくりの
改善に取り組む
I.M.
開発・生産技術系
入社理由は?
もともと「モノづくりの仕事がしたい」という思いがあり、就職活動ではメーカーを中心に検討していました。いくつかのメーカーを検討しましたが、最終的な決め手はインターンシップや面接で出会った社員の方々の温かい人柄と話しやすい雰囲気でした。飾らない言葉で言うと、「ここなら無理をせずに働けそう」「この人たちといっしょに仕事をしてみたい」と感じたのです。仕事内容はもちろん重要ですが、社会人として長い時間を共にする仲間との関係性は働く上で非常に大切だと考えています。
仕事のどこが好き?
新規設備導入や、操業条件を検討する業務は、最初からスムーズに進むことはほとんどありませんが、うまくいかない原因を整理し、対策を考え、少しずつ改善していきます。そのプロセス自体も面白いですし、自分の構想が形になった時は大きな達成感を感じます。加えて私は、日本製紙が「Challenge」を大切にしている会社であることに魅力を感じています。客観的なデータ等、適切な根拠を示して説明すれば、年次に関係なく意見を尊重してもらえる風土があります。自分の考えを活かしながら、挑戦できる環境が整っています。
仕事内容
紙の原料となるパルプの最適な操業条件を求めて
現在はどんな業務を担当していますか?
私は、段ボールや白板紙(お菓子や日用品の箱などに使われる紙)をつくる工場で、紙の原料となるパルプを製造する原質部門に所属しています。私の役割は、「高品質な紙を、より安全に、よりコストを抑えて、そして環境への負荷をできるだけ抑えてつくるにはどうすればいいか」を考え、それを実現していくことです。具体的には、品質向上や生産性向上に向けた操業条件の検討、オペレーターが安全に作業するための設備改善、使用する電力や蒸気を減らして省エネルギーにつながる新設備の導入検討などに取り組んでいます。
古紙を使って、求められる紙をつくりたい
どんな課題に取り組んでいるのか、詳しく教えてください。
私の働く工場では、回収された新聞紙などの古紙をリサイクルし新しい紙をつくっています。最初の工程では、古紙を水や薬品で解きほぐした後印刷されたインクを薬品で取り除き、脱墨パルプ(DIP)と呼ばれるパルプを製造します。私は、DIPをつくる際の「操業条件の最適化」に取り組んでいます。特に、薬品の使用方法は重要な検討項目の一つです。同一品質の紙を製造する上で、薬品使用量を削減できればコストダウンに直結しますし、工程における添加タイミングによっても効果は大きく変わります。また、省エネルギーの観点からも操業条件の検討は不可欠です。機械の回転数を下げれば消費電力を削減できますが、下げすぎると生産効率や品質に影響が出てしまいます。それらのバランスを考慮し試行錯誤を重ねながら見極めています。
今後の目標を教えてください。
製紙業界を取り巻く環境は、大きく変わりつつあります。現在、脱炭素化を背景に各種容器のプラスチックから紙への置き換えが進んでいます。紙の容器には「木からつくったきれいなパルプ(バージンパルプ)」が使われていましたが、今後はより環境への負荷が低い古紙パルプを配合した紙を使いたいというニーズが増えていくという見方もされています。一方で、古紙を使うとしても、見た目や品質への要望がよりシビアになるでしょう。こうした変化に対応するために、新しい技術を意欲的に学び、製造現場に取り入れていきたいと考えています。
仕事で面白かったこと
改善効果がすべての製品に影響する
何をやりがいに感じて、働いていますか。
この仕事のやりがいは、私たちが手掛ける原質部門でのコストダウンやパルプの品質改善が、工場で製造されるすべての紙製品に影響する点です。パルプを少しでも安く、効率よくつくることができれば、結果として多くの製品の価値向上に貢献できます。自身の仕事が広範囲に影響を及ぼすことは、大きなやりがいになっています。また自分の仕事が形として後に残るというのも魅力です。自分の手がけた設備や操業条件が、たとえ他の部署に異動した後も工場に残り、現場で使われ続けることは使命感に繋がっています。
オフの日は?
普段の休みは、家族とゆっくり過ごしています。長い休暇の時は、学生時代の友人や会社の同期と旅行をすることもあります。昨年は同期の4人で北欧を旅しました。メンバーのうち2人が現地に駐在していることもありノルウェーで合流して観光を楽しんだ後、フィンランドへ。思い出深いオフを過ごすことができました。
※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです