中核となる工程を極めて、
より価値ある紙づくりへ
I.K.
開発・生産技術系
入社理由は?
大学時代は木質系セルロースの研究に取り組んでいたこともあり、その知識が活かせるバイオマスに関わる仕事がしたいと考えていました。日本製紙に注目したのは、紙事業を基盤にバイオマスをはじめ、多様な応用分野へ果敢に事業を展開していたからです。特定の製品領域に特化している製紙メーカーも検討しましたが、より幅広いフィールドで社会に貢献できるという点で日本製紙を選びました。また就職活動を進めるうちに自分が携わった製品が多くの人々の日常に根付いていることを魅力的だと考えるようになったことも志望動機となりました。
仕事のどこが好き?
この仕事の一番良いところは、新しい知識がどんどん増えることです。専門領域の異なる人たちと関わりながら、技術者として成長していくことができます。専門分野は抄造という製造プロセスですが設備担当者からは配管の考え方、電気担当者からは計器や回路の仕組みを学ぶことで、モノづくりをより広い視点で理解できるようになります。さまざまな分野の専門知識が積み重なることで、新しい素材の研究をする際も、紙製品の開発を行う際も、高品質で効率的なモノづくりを意識した最適なアプローチをとることができるのではないかと考えています。
仕事内容
抄造工程の品質向上、作業環境改善に取り組む
どのような工程に携わっていますか?
入社以来、紙づくりの中核となる「抄紙工程」に携わっています。抄紙とは、原料工程から送られるパルプ原料から紙製品を製造する工程です。入社後は石巻工場の抄造課に配属され、チラシなどに使われる微塗工紙を抄造するマシンを担当しました。その後、富士工場へ異動して現在は段ボールに使用されるライナー紙のマシンを担当しています。業務としては、毎日の操業管理に加え、規定の品質以上の製品を安定的に生産するための操業改善を推進しています。具体的には、損紙(紙に異物や汚れが付着して製品として出荷できなかったもの)につながる欠陥の対策などに取り組んで、品質の安定化を図っています。その他、安全かつ効率的な作業環境を目指した設備改善なども行っています。
生産現場で得られた技術者としての財産
仕事への思いやこだわりを聞かせてください。
学生時代は研究職に憧れがありましたが、今は基礎研究よりも「自分の手でモノをつくり、それが世の中に出ていく過程に関わる仕事がしたい」という想いが強くなっています。私は入社後からモノづくりの現場に身を置いて、多くのことを学ぶことができました。現場には、一般にイメージされるように厳しさや大変さがあります。24時間稼働する現場では、いつ何が起きるかわかりませんし、トラブルがあればスタッフとして対応する責任があります。ただ、その分、製造現場だからこそ経験できる実際にモノをつくるために必要な知見や人脈を得ることができたと満足しています。
これからどんな姿を目指しますか?
これまでは、与えられた課題や現場で起きたトラブルへの対応が中心でしたが、今後は自ら改善点を見つけ、調査から改善、効果確認までを主体的に進められる技術者を目指します。手掛けるべき改善や革新のポイントのひとつが、DX化です。紙の品質チェックは現在、専用の装置で撮影された画像を操業現場のオペレータ―が目視で判断していますが、こうした作業をAIが支援できるようになれば、現場の負担を低減するとともに品質の安定につなげられるはずです。製造と品質管理の両方を理解したうえで、新たな技術の導入役となり日本製紙の紙づくりを支えてきたいと思っています。
仕事で面白かったこと
前例のないトラブルの原因を丁寧な調査によって解明
印象に残るエピソードを教えてください。
長年の品質課題を解決し、操業安定化につなげることができたときは印象に残っています。設備の多くは表面的に目で視ることのできないことが多くあります。だからこそ経験や知識が必要となります。発生した事象から原因を考え、点検を繰り返し実施するのは苦労しましたが、答えにたどり着いたときは達成感がありました。
オフの日は?
富士工場に来てからは、キャンプを楽しむようになりました。私の出身地に比べると、冬でも雪が少なく寒さも厳しくないので一年中アウトドアを満喫できます。また、富士山エリアで開催される音楽フェスやイベントに参加することもあります。自然の中で過ごす時間は、日々デジタル媒体に囲まれた生活とは違った開放感が味わえます。
※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです