グローバルな
ビジネスフィールドで、
“木”の可能性と
社会の未来を見つめる
K.H.
調達・森林資源系
入社理由は?
私は幼少期から自然に囲まれて過ごすことが多く、大学でも農学部で森林学を専攻して、木質資源を軸とする自然環境について専門的に学んできました。就職活動でも、森林行政を司る省庁や木材商社など、木を扱う仕事ができる業界や進路を幅広く検討しました。最終的に日本製紙への入社を決めた理由は、海外での植林事業に力を入れているからです。かねてから私は木に関心を持つとともに、漠然とですが「いつかは海外で仕事をしてみたい」という気持ちがあったため、日本製紙がオーストラリアやブラジルなど世界で植林事業を展開していることに、大きな魅力を感じました。
仕事のどこが好き?
日本製紙で働く中で、木に対する考え方が大きく変わりました。学生時代の私にとって、木は紙の原料、あるいはエネルギーの源という認識にとどまっていました。現在は、木を育て、そこからチップをつくる仕事に携わっています。その中で、木は想像以上に価値の高い、可能性に満ちた素材だと実感するようになりました。印刷用紙だけでなく、紙パックや食品分野、さらには電子機器や自動車部品に用いられるセルロースナノファイバー(CNF)など、木は幅広い分野で活用されています。これから先、木はさらに多様な形で社会に役立っていく存在になるはずです。そんな可能性を持つ「木」に関わる仕事ができることに、大きなやりがいと喜びを感じています。
仕事内容
工場から本社、海外拠点へ―異なる立場で調達業務を経験
海外に赴任するまでのキャリアを教えてください。
入社後は、石巻工場のチップチームに配属され、紙の原材料となる製紙用チップ・原木の調達や受渡に携わりました。工場の生産状況を踏まえて、「いつ・どのくらいの量のチップが必要か」を本社や東北各地の林産業者に伝え、原料を安定して確保する業務を担当しました。この経験から、生産計画と調達を連動させる重要性を知りました。その後、本社の原材料本部林材部へ異動し、5つの工場の原料調達を任せてもらいました。生産品目の異なる工場ごとに、様々な事情や課題への対処や解決を通じ、より幅広い視点から原料の調達を学びました。また海外から日本の工場へチップを運ぶ配船業務を通してグローバル物流も経験しました。
製紙、燃料用チップのサプライチェーンをマネジメント
海外ではどんな業務を担当していますか?
ブラジルにある植林事業会社:AMCEL社で、苗畑からチップの出荷までを管理する業務に携わっています。チップは、木を植える「植林」、成長した木を切る「伐採」、丸太を運ぶ「輸送」、木をチップに加工する「生産」、船に積込む「積込み」という一連の工程を経て出荷、販売されます。チップの販売計画をもとに、伐採する場所や輸送ペース、生産したチップの保管場所をどうすれば最適化できるか等を考え、立案するのが私の主な役割です。チップの販売計画は、販売先の紙パルプ工場や発電所の操業状況、さらには気候や国際情勢などに影響され変化します。こうした変化に、ロングスパンの植林計画を考慮しながら、短期的な最適化を図る。各工程の現場オペレーションを理解した上で、広い視野でバランスを取ることが求められます。
今後の目標を教えてください。
AMCEL社は今年で創業50周年を迎えます。50年にとどまらず100年先も選ばれ続ける企業となれるよう、バイオ燃料や新素材の原料としての需要拡大などチップの次世代市場を見据えた販売・生産基盤の強化に貢献したいと考えています。個人としての目標は、「チップのプロ」になることです。チップを使って紙をつくる工場、会社全体のチップ調達を統括する本社、そして植林をしてチップを生産するAMCEL社――3つの立場での経験をいかして、日本製紙の価値創造の根源ともいえるチップの資源開発や調達をリードする人材を目指します。
仕事で面白かったこと
日本とは異なる環境での仕事を進める難しさも海外勤務の醍醐味
日本にいる時はチップの調達に特化した業務でしたが、現在はチップができるまでのすべての工程に関わるため、得られる知識や経験の幅が格段に広がりました。AMCEL社の植林地は、保護エリアも含めると東京都と同じくらい広大なため、現場間の移動だけでも1~2時間かかるなど、そのスケールならではの大変さがあります。しかも海外では、日本の常識では想像がつかないトラブルも当たり前です。ですが、想定外の事態をストレスと感じるのではなく、グローバルな環境で働くことのスパイスとして、楽しむように心がけています。
オフの日は?
週末は、現地の従業員とサッカーをしています。サッカー王国ブラジル人のサッカーへの熱量は想像以上です。また職場の同僚の案内で、アマゾン川支流での釣りにもチャレンジしました。釣れた魚でバーベキューをしたり、泳いだり。とても楽しく特別な体験でした。その他、ブラジルに限らず南米各地を旅行するなど、海外駐在ならではのオフを満喫しています。
※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです